ファクタリングとは売掛金など、売掛債権を早期に現金化する仕組みで民間企業がサービスを行っています。ファクタリングに類似しているでんさいとは、電子登録債権と呼ばれるもので債権や債務をネットワークで活用できるよう電子化して、企業間の効率的な取引を実現するための仕組みです。また、でんさいは手形割引も利用できるといった特徴があります。手形割引とは、手形を持っている人が期日よりも前の手形を金融機関など第三者に対して裏書譲渡を行い、支払い期日までの利息および手数料を差し引いた金額で現金化することです。
でんさいを使うと、インターネットを使って銀行とのやり取りができますので、その都度銀行に出かけることなく手形割引による資金調達ができるわけです。ファクタリングもでんさいも資金調達で利用できるサービスになりますが、手数料を抑えたいとか簡単な手続きで済ませたい人はでんさいの利用がおすすめ、資金をいち早く融通したい貸し倒れリスクを負いたくない人はファクタリングがおすすめです。それぞれの特徴を十分理解しておくことが重要ですが、電子登録債権の利用はでんさいネットへの加入が必要で、加入するためには費用がかかります。それと債権者および債務者の両者が加入していないと利用することができません。
誰もが利用できるといったイメージになりますが、このような条件があることを把握しておかなければなりません。これに対してファクタリングは、加入などが必要ない誰もが利用できる資金調達法です。